CG SHOW

いきなりヴィントの両手が僕の頬を包んで、上向かせてきた。

【ヴィント】「俺の力になりたいなんてかわいいこと言われて、そんな顔されたら、食っちまいたくなるだろうが」

ヴィントがギラッと音がしそうな激しさで僕を見つめてる。
本当にヴィントに捕まえられて、食べられちゃいそう……。

【ヴィント】「だから、そんなふうに俺を見るなって!」

【クルト】「ヴィント……んんっ」

餌を前にしておあずけされた猟犬がじれたようなヴィントの顔。
噛み付かれる!
僕は思わず目を閉じた。
だけど、牙の代わりに柔らかくてあったかいものが僕の唇に重なってきた。

【クルト】「んっ…んんっ……」

キス…されてる……。
びっくりして固まってる隙に、ヴィントの舌は無理矢理僕の唇をこじ開けて、歯並びを舐めてくる。
まるでそこにおいしい蜜が塗ってあるみたいに隅から隅まで舐められて、くすぐったいような不思議な気分。
だけど、ヴィントはそれだけじゃ足りなかったみたい。
強く押さえつけられて、直接触れてきた牙が僕の唇を柔らかく噛んでくる。

【クルト】「んっ…はぁ……」

痛くなかったけど、びっくりして噛みしめてた歯を開いたら、その隙間にヴィントの舌が潜り込んできた。
僕のより熱い舌が、餌を探すみたいに僕の口の中を動き回ってる。
クチュクチュと音がする度に、僕の舌も熱くなってく気がした。
舌だけじゃなくて、ドキドキしてる胸や震えてる腰や、体中が熱くなる。