体中が驚くほど敏感になっている。
こんなに感じたこと、今までなかった。
首筋をくすぐる御器所の荒い吐息も。
俺の中でビクビク震えてるかすかな動きも。
抱き締める指がかすかに服越しに肌を撫でる感触も。
何もかもが快感につながっていて、体中から熱が生まれていた。

【本郷】
「あっ…やだっ…こんな…あっ…あぁ……」

感じすぎて怖いぐらいだ。
このままどこまでも体が熱くなって、体ごと爆発しそうな気さえする。

【御器所】
「俺…すげー…熱くなってる」

だけど、御器所さんのかすれた言葉が、同じことを感じてるんだと教えてくれた。
それだけで、ほっと体の力が抜けて、もっともっと素直に感じてしまう。
クチュクチュと耳を塞ぎたくなるような恥かしい音が、狭いトンネルの中に反響して、嫌に大きく聞こえた。
でも、そんなことさえ気にならない。

【本郷】
「あぁ…あっ…やっ…ダメ…やだぁ……」

体中をグルグル駆け巡ってる熱がもう苦しい。