※テキストリンクをクリックすると、ボイスが再生されます
【長坂】
「三森さん」

【三森】
「んっ……」

長坂くんの顔が視界に映ったと思ったら、次の瞬間には、キスされている。
完全に不意打ちのキスだった。
最初はついばむように繰り返し軽く触れてくる。
だけど、自然に身体が反応する。

【長坂】
ふふ

すぐに薄く唇を開いて、長坂くんの舌を迎え入れようする僕に、長坂くんが小さく笑った。
吐息に唇をくすぐられて、くすぐったいような、ゾクゾクするような、悩ましい感覚に襲われる。
その淡い感覚が消えないうちに、長坂くんの舌が僕の唇を舐め、中へと消えていく。

【三森】
「んんっ……んっ」

ピチャリと音がして、すぐに僕の舌を捕らえてきた。
カメラがないと勃たないと言っていた。
だから、勝手に淡白なんだと思い込んでいた。
だけど、そんな思い込みを完全に覆す、濃厚で手馴れたキスに、濡れた吐息が零れる。
不意打ちのせいで奪われていた主導権を奪い返そうと、積極的に舌を絡めていった。
そうしているうちに、前戯のような淫靡なキスになってしまった。

【三森】
んっ……ふっ……んんっ

薄く目を開いて互いの心を探り合いながら、何度も角度を変え、繰り返し舌を絡める。
どちらかが、抗いがたい快感を覚えた時がゲームオーバー。
そんな暗黙のルールで続けるゲーム。
そんな気がしていた。
そのまま舌を絡ませて、情熱的なキスを続ける。
ピチャピチャと濡れた音をさせながら、熱い舌が僕の舌だけでなく、口の中すべてを舐めていった。

【三森】
「んんっ……んっ……んっ」

キスなんて、授業で嫌というほど体験して慣れている。
それなのに、授業中には感じたことのないような心地よさを覚えていた。